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教えに会う:草という名前の草はないのですね、先生。/あの日、天然水の森で。
2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。
実は、この公式note「森に、あう。」を担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一緒に森に入っては、森の小さな小さな営みをカメラで捉え、エッセイを書いていました。
今も昔も、変わらず森には生命がめぐっています。それらを、ちょっと前のエッセイから感じてみよう、というシリーズです。
「これは面白い。ここにカンスゲ(寒菅)があって、すぐそばに、コカンスゲ(小寒菅)がある」。
「サントリー天然水の森 奥多摩」の植生調査に同行した時に聞いた、東京農業大学・中村幸人(なかむらゆきと)教授の言葉です。
カンスゲ。
![](https://assets.st-note.com/img/1665996374984-hQvdynmDsT.jpg)
コカンスゲ。
![](https://assets.st-note.com/img/1665996385114-cVSkz8iX7j.jpg)
確かに、同じようで、明らかに違います。
教えてもらえなければ、そうじっくりと見つめることはなかったでしょう。考えてみれば、名前を付けるということは、その存在の独自性に気付いて、そのかけがえのなさを大切に思うことの証なのですね。
草木のひとつひとつに、固有の名前を付けてきた先人に、学ぶべきことは、まだまだ、たくさんあるようです。
2011.11.3|サントリー天然水の森 奥多摩