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樹に会う:木肌の、そんな見方も、あったのですね。/あの日、天然水の森で。

2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。
実は、この公式note「森に、あう。」を担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一緒に森に入っては、森の小さな小さな営みをカメラで捉え、エッセイを書いていました。
今も昔も、変わらず森には生命いのちがめぐっています。それらを、ちょっと前のエッセイから感じてみよう、というシリーズです。

森を訪ねて、樹々の肌をあれこれ見ているだけでも、けっこう楽しめます。

で、↓は、エノキ(榎・ニレ科)です。

んー、まあ、一般的には、とりたてて美しいとか、特徴的でほれぼれするとか、そういう類いのものではないとは思うのですが、今回、エノキをご紹介するのには、理由があります。
晩春の頃、この樹の表面を、なめるように見つめる方々が、いらっしゃるからです。

↓こちらも、エノキ。
よく見ると、なにか、いますね。ほら、写真の真ん中あたりに、くねっとしたものが。
樹皮の色と同化して、上手に隠れていますが、なにを隠しましょう、これこそは、日本の国蝶として名高い、“オオムラサキ”の幼虫なのだそうです。

いやぁ、そうと知った上で意識して見ない限り、まずは見えてきません。見つけられません。
今回は、昆虫をこよなく愛する方々の木と木肌の見方を、驚き&感心とともに、お知らせしました。

2014.5.1|サントリー天然水の森

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