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あの日、天然水の森で。

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2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。実は、このnoteを担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一… もっと読む
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#エッセイ

花に会う:あじさいの3ヶ月/あの日、天然水の森で。

サントリー「天然水の森 奥多摩」。 大岳山へ向う登山道沿いに、紫陽花が群れる場所があります。しかも3種類。 6月、7月、8月と、それぞれに趣の異なる美しさで、訪れる人を出迎えてくれます。 2010.08|サントリー天然水の森 奥多摩

花に会う:黄釣舟/あの日、天然水の森で。

緑の陰に、ポッ、ポッ、ポッと目を惹く黄色の、不思議な姿形。夏から秋。山裾の渓流沿いで出会える花です。 2018.07|サントリー天然水の森 南アルプス

誰が袖の 触れし花かも/あの日、天然水の森で。

神宮川が刻む深い谷の対岸から、 サントリー「天然水の森 南アルプス」の姿を遠望しようと 辿った、日向山(ひなたやま)への登山道。 頂上まで道半ばという辺りで、数回、同じ花の出迎えを受けました。 名を、“タガソデソウ・誰袖草”。 “誰が袖”とは、いかにも謂れのありそうな表現です。 調べてみると、古今集の春上に見られる、 「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖触れし宿の梅ぞも」 という歌に由来する匂袋(においぶくろ)の名、 という解説が、最初に記されていました。 けれども、た

雨粒を待つお椀/あの日、天然水の森で。

「サントリー天然水の森 きょうと西山」の渓流沿いで、面白い花を見かけました。 “チャルメルソウ(哨吶草)”。 名前も、姿カタチに劣らず、面白いですね。 由来は、屋台のラーメン屋さんが鳴らす“チャルメラ”。 花の後、お椀型に上を向く実のカタチを、 特有のラッパに見立てたのだそうです。 出合った時、チャルメルソウは、ちょうど、実りの時期を迎えようとしていました。 すっともたげた花穂に、ほら、点々とお椀が連なっています。 覗いてみると、実の中には、たくさんの種の粒々があります