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みんなの「#未来に残したい風景」

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2021年12月から2022年1月にかけて開催した投稿コンテスト「#未来に残したい風景」最終選考作品を集めました。
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#猪

わたしの#未来に残したい風景

これまで何度も登場している、うんちくおじさん。 「サントリー 天然水の森」の活動を始めた、山田健さん(森の師匠)のこと。 森などの知識量や熱量が尋常でないが故、話が止まらない、止まらない。 1時間で終わるはずの会議が、2時間、3時間となることもある。 だから、わたしは「うんちくおじさん」と呼んでいる。(失礼) ちょっと待てよ、と。 よくよく考えたら、わが家にもいるじゃん、うんちくおじさん。 そう、父です。 前回の記事で突然の登場した、コピーライターの父。 森の師匠に

シシ狩り

 犬たちは、林の中に分け入って、「どこか遠くへ行ってしまったか?」と不安になった頃、ガサガサと音を立てて1頭、また1頭と猟師の元に帰ってくる。  「この山に必ず獲物がいる。」猟師の確信を裏付けるように、しばらく付かず離れず山道を進んでいた犬たちは、猪の気配を嗅ぎつけたのか一斉に獣道へと走り込んでいった。  向山日当、椎葉博さんのシシ狩りに同行する。猟師単独での吠え止め猟。数頭の犬が猪を取り囲み、吠え、1箇所に止めているところを猟師が銃で仕留める猟だ。  犬たちは、猪や鹿