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みんなの「#未来に残したい風景」

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2021年12月から2022年1月にかけて開催した投稿コンテスト「#未来に残したい風景」最終選考作品を集めました。
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#エッセイ

わたしの#未来に残したい風景

これまで何度も登場している、うんちくおじさん。 「サントリー 天然水の森」の活動を始めた、山田健さん(森の師匠)のこと。 森などの知識量や熱量が尋常でないが故、話が止まらない、止まらない。 1時間で終わるはずの会議が、2時間、3時間となることもある。 だから、わたしは「うんちくおじさん」と呼んでいる。(失礼) ちょっと待てよ、と。 よくよく考えたら、わが家にもいるじゃん、うんちくおじさん。 そう、父です。 前回の記事で突然の登場した、コピーライターの父。 森の師匠に

想いを つなぎたい。私が残したいもの。

「心を燃やせ」 とは、大人気漫画『鬼滅の刃』のキャラクター 煉獄杏寿郎の言葉だ。この一言に、グッときた人たちというのは、多い。かくいう私も、その一人だ。アニメを見ながら、熱いものが頬を つたった。  ただ、この燃やした心の火、私たちは どれだけ つなぎ続けることができるのだろう。  1,200年間、燃え続けている火がある。  比叡山延暦寺にある『不滅の法灯』だ。最澄がご本尊の前で火をともし、以来、ずっと一度も絶やされることなく燃え続けているとされる火。1,200年前の当時の

残したい風景

雪化粧い肩寄せ合うや山親子 ゆきけわいかたよせあうややまおやこ  これは、今日、車窓越しに切り取った風景。手前の土手の向こうには川が流れている。昼過ぎには雪も一旦解けていたので、貴重な一枚となった。  この三つ並ぶ山が好きだ。私の実家は別の山の麓近くにあるのだが、この写真に写る山が並ぶ景色を見られるこの場所が好きだ。そして、その山に雪が積もると、とても美しい。一番左手の「由布岳」は豊後富士の愛称でも呼ばれるが、この雪化粧した由布岳はまさに豊後富士にふさわしい姿である。この冬

五感の届く範囲で

座右の銘というほどではないが、好きな言葉が2つある。 1つは、"Don't think. Just feel." 2つめは、"Life is short." どちらも英語なのは、私にとって耳触りがいいから。日本語で「考えるな、感じろ」「人生は短い」と言われると、少し強く聞こえる。 事務員として働いていた頃、あるワークショップに参加した。講師から「最近感動したことは何ですか?」と質問され、私は言葉に詰まった。「印象に残った風景でもいいですよ。空の色とか小鳥の鳴き声とか」講