森に、あう。 -サントリー 天然水の森-
ひょんなことから、「サントリー 天然水の森」のWebサイトを制作することになった"わたし"が、サイトでは伝えきれなかった森の魅力やそこで出会った興味深い人たちについて、好きに語っていくnoteです。
https://www.suntory.co.jp/eco/forest/
記事一覧
樹に会う:ブナには 冬が よく似合う/あの日、天然水の森で。
晩春の芽吹きの頃も 初夏の新緑の頃も
盛夏の深緑の頃も 涼秋の黄葉の頃も
みずみずしく はればれとして
つややかで たおやかで ブナは 素敵です ですが
ブナは なんといっても 冬 だと 思うのです
雪の重みに耐えかねて 枝が折れてしまうこともしばしば
それでも しっかり生きている証拠を見せてくれる その姿は
威厳にあふれ 神々しくすらあります
ブナには 冬が よく似合う と思うのです
201
樹に会う:冬赤/あの日、天然水の森で。
「冬青」と書いて、ソヨゴ。
文字通り、冬にも青々とした葉を身にまとう、その木は、冬には鮮やかな赤い実で身を飾り、いっそう艶やかな姿を見せてくれます。
冬にも青々とした葉は染料になり、純白の糸を、葉色からは想像もつかない、鴇の羽色の淡い紅に染め上げるのだそうです。
そうと知ると、都会の庭先にも植えられ、森の中でもけっして珍しくはないこの木のことが、いっそう、愛おしく思えてもきます。
さて。冬青の