森に、あう。 -サントリー 天然水の森-

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森に、あう。 -サントリー 天然水の森-

ひょんなことから、「サントリー 天然水の森」のWebサイトを制作することになった"わたし"が、サイトでは伝えきれなかった森の魅力やそこで出会った興味深い人たちについて、好きに語っていくnoteです。 https://www.suntory.co.jp/eco/forest/

マガジン

  • あの日、天然水の森で。

    2003年から始まった「サントリー天然水の森」の活動。実は、このnoteを担当している”わたし”の父もコピーライターとしてこの活動に携わらせてもらっています。そして、時々師匠と一緒に森に入っては、森の小さな小さな営みをエッセイで綴ったり、ムービーカメラマンの映像のコトバをつけたりしてきました。今も昔も、変わらず森には生命がめぐっています。それらをすこし前の記録から感じてみましょう。

  • みんなの「#未来に残したい風景」

    2021年12月から2022年1月にかけて開催した投稿コンテスト「#未来に残したい風景」最終選考作品を集めました。

記事一覧

誰が袖の 触れし花かも/あの日、天然水の森で。

神宮川が刻む深い谷の対岸から、 サントリー「天然水の森 南アルプス」の姿を遠望しようと 辿った、日向山(ひなたやま)への登山道。 頂上まで道半ばという辺りで、数回、…

(公)日本鳥類保護連盟・元理事 栁澤紀夫先生とバードウォッチングしてきた/森のヒト

この日はあいにくの雨模様。 1秒でも傘を差していなければ、びしょびしょになるくらいの本降り。 そんな雨の日、前回の記事でも登場した、鳥博士である栁澤紀夫先生に鳥の…

雨粒を待つお椀/あの日、天然水の森で。

「サントリー天然水の森 きょうと西山」の渓流沿いで、面白い花を見かけました。 “チャルメルソウ(哨吶草)”。 名前も、姿カタチに劣らず、面白いですね。 由来は、屋…

誰が袖の 触れし花かも/あの日、天然水の森で。

誰が袖の 触れし花かも/あの日、天然水の森で。

神宮川が刻む深い谷の対岸から、
サントリー「天然水の森 南アルプス」の姿を遠望しようと
辿った、日向山(ひなたやま)への登山道。
頂上まで道半ばという辺りで、数回、同じ花の出迎えを受けました。
名を、“タガソデソウ・誰袖草”。

“誰が袖”とは、いかにも謂れのありそうな表現です。
調べてみると、古今集の春上に見られる、
「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖触れし宿の梅ぞも」
という歌に由来する匂

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(公)日本鳥類保護連盟・元理事 栁澤紀夫先生とバードウォッチングしてきた/森のヒト

(公)日本鳥類保護連盟・元理事 栁澤紀夫先生とバードウォッチングしてきた/森のヒト

この日はあいにくの雨模様。
1秒でも傘を差していなければ、びしょびしょになるくらいの本降り。

そんな雨の日、前回の記事でも登場した、鳥博士である栁澤紀夫先生に鳥のことを教えていただきながら、バードウォッチングするために、国立科学博物館の附属自然教育園へやってきた。

附属自然教育園は、港区白金台という大都会の中にある森。車通りの多い道路の脇を歩き、園の門をくぐると、緑に包まれる。
まるでワープし

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雨粒を待つお椀/あの日、天然水の森で。

雨粒を待つお椀/あの日、天然水の森で。

「サントリー天然水の森 きょうと西山」の渓流沿いで、面白い花を見かけました。

“チャルメルソウ(哨吶草)”。
名前も、姿カタチに劣らず、面白いですね。
由来は、屋台のラーメン屋さんが鳴らす“チャルメラ”。
花の後、お椀型に上を向く実のカタチを、
特有のラッパに見立てたのだそうです。

出合った時、チャルメルソウは、ちょうど、実りの時期を迎えようとしていました。
すっともたげた花穂に、ほら、点々と

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