森に、あう。 -サントリー 天然水の森-
記事一覧
その岩の、言わんとするところ。/あの日、天然水の森で。
「サントリー天然水の森」を訪れて、さまざまな樹々を見ていると、数百年、数千年単位の大きな時の流れに、たびたび思いをはせます。
でも、ですよ、
樹々が営みを繰り広げる大地のことに目を向けると、時の流れは、数百万年、数千万年単位。それこそ、ケタが違います。
↓の写真は、荒川の源流のひとつ “滝川”
(「サントリー天然水の森 東京大学秩父演習林プロジェクト」の舞台となる東京大学秩父演習林を流れる川で
樹に会う:木肌の、そんな見方も、あったのですね。/あの日、天然水の森で。
森を訪ねて、樹々の肌をあれこれ見ているだけでも、けっこう楽しめます。
で、↓は、エノキ(榎・ニレ科)です。
んー、まあ、一般的には、とりたてて美しいとか、特徴的でほれぼれするとか、そういう類いのものではないとは思うのですが、今回、エノキをご紹介するのには、理由があります。
晩春の頃、この樹の表面を、なめるように見つめる方々が、いらっしゃるからです。
↓こちらも、エノキ。
よく見ると、なにか、
忘れ角/あの日、天然水の森で。
「天然水の森」を歩いていると、落とし物に出会うことがあります。
年ごとに生え変わる、雄のシカの角も、そのひとつ。
森の中で、どれくらいの時を経たものでしょう。
写真の角は、ずいぶんと風化している様子がうかがえますが、4回枝分かれしているところを見ると、この角の持ち主が5歳になる時に落としたものでしょうか。
シカといえば、近年、その数が激増して、自然生態系に深刻な影響をもたらしています。ですが、シ
樹に会う:ブナラ!?/あの日、天然水の森で。
「サントリー天然水の森 奥大山」の<鏡ヶ成(かがみがなる)ふれあいの森>。
その一画で、おもしろい樹に出会いました。
一見、1本の樹。ですが、ミズナラ(左側)とブナ(右側)という違う種類の樹が、寄り添う、というより、まさに一体となって巨木になっています。
雪深い、過酷な環境で生きるブナなどは、↓の写真のように、ペアをつくってお互いに支え合うように大きくなっていくことが多いそうですが、
ミズナラ
気になる 実のなる 宿り木/あの日、天然水の森で。
ブナが葉を茂らせている間は、そう目立つことのない“宿り木”も、冬には、ひときわ目を引きます。
それに、気にもなります。その訳は……
いました、いました、出会えました。
宿り木の実をお目当てに、ブナの森に姿を現した<ヒレンジャク(緋連雀)>。
冬を越すために日本に渡ってくる“冬鳥”ですが、ほとんど渡来しない年もあるそうです。
間近で見ることができた幸運に、まずは、感謝しなければ。
訪れるた